ノリタケカンパニーリミテド(名古屋市)は赤字が続いている祖業の食器事業の黒字化に向け、販路の見直しなどを進めている。今年3月に発表した中期経営計画で2025年3月期には営業損益を黒字化させる目標を掲げた。

 食器事業はピークの1990年代初頭には約500億円を売り上げていたが、生活様式の変化による需要減で22年3月期まで14年連続で営業赤字を計上。コロナ禍が追い打ちをかけ、21年3月期には売上高が54億円に落ち込み、営業損失は13億円にまで膨らんだ。

 加藤博社長は今年5月の決算発表会見で「食器はまだまだ手を付けていないところがあったので、昨年の終わりごろから相当思い切った手を打ってきた」と説明した。

 販路を見直し、オンライン販売を拡充。東京、大阪、名古屋の直営店を閉店する一方で、本社近くのノリタケの森にある店舗を拡充し、法人向けの商談機能を集約した。海外向けでは、インドや中国、東南アジアなどを成長市場ととらえて拡販する方針だ。

 食器事業の売り上げは22年3月期は全体の4.7%ほど。工業機材や電子部品向け材料の電子ペーストなどが好調で、23年3月期は売上高が過去最高の1380億円になると見込む。 (中山梓)