豊田自動織機の2022年3月期連結決算は増収増益で、売上高2兆7051億円、営業利益1590億円はともに過去最高を更新した。売上高の3分の2を占める産業車両分野が好調で、全体をけん引した。

 この分野には主力製品のフォークリフト販売に加え、倉庫など物流現場の課題解決や自動化を支援する「物流ソリューション」事業の売上高4000億円強が含まれる。新型コロナウイルス禍を経て世界的に拡大しているeコマース(インターネット商取引)を支える物流現場の効率化ニーズは高く、同社は今期も同事業で10%の増収を見込む。

 今年1月には、ファッション通販サイト運営の「ZOZO(ゾゾ)」が新設する巨大倉庫に、豊田織機製の高速仕分け装置の採用が発表された。天井からつるしたポケット状の容器に商品を入れると、ICタグを使って配送先ごとに自動で送り出す仕組みで、大幅な省人化に寄与する。他にも倉庫の規模や取り扱う荷の種類に応じたシステム・機器をラインアップし、攻勢を強めていく。

 大西朗社長は決算会見で「収益構造ができ、実力もついてきた。グローバルの市場拡大に期待している」と語り、今後の一層の成長を見据えた。 (安藤孝憲)