2021年も残すところ1カ月余り。投資家の関心は、22年の投資テーマに移りつつある。

 ここにきて実用化が報じられた「デジタル通貨」は有力テーマのひとつになりそう。暗号資産というと投機的なイメージがつきまとうが、ブロックチェーン技術を駆使して実用化の時代になる。

 経済活動再開も注目テーマになろう。新型コロナウイルスの感染縮小に加え、政府の行動制限緩和もあり、旅行や外食などに関する企業の業績改善が見込まれる。ただ海外の感染が収まっておらず、インバウンド需要の回復は道半ばであろう。

 「メタバース」やそれに絡んで「VR」や「AR」も注目される投資テーマになろう。「3DCG」の空間に人々はアバターという形で参加し、さまざまな活動に加わる。エンタメや広告宣伝の形も大きく変わろう。

 今年、関連銘柄が文字通り「大化け」した半導体関連銘柄への注目も続きそうだ。「5G」や人工知能(AI)、IoT(モノのインターネット)、そして電気自動車(EV)と、搭載先が飛躍的に増えたことで需要が拡大した。半面、火災・事故やコロナの感染拡大を契機に、供給面の問題が露呈したほか、米中貿易摩擦で経済安保の側面でも注目されるようになった。この業界を支える素材や部品の企業は数多く、株式市場での評価余地は大きい。(SBI証券投資情報部長)